まちづくり

2018/12/9
認知症予防ネット神戸の講演会

12月9日に開催された認知症予防ネット神戸の講演会は、台風で日程変更を余儀なくされたにもかかわらず、300人近い方が参加し、「認知症予防と認知症の人にやさしいまちづくり」講演会を、『住み慣れたわがまちで 安心して暮らし続けるために』~地域で私たちにできることは何なのか~をテーマに、講演とパネルディスカッションで学びました。
講演に立った認知症介護研究・研修東京センターの永田久美子氏は、「認知症のイメージを変えよう~絶望から希望へ」「認知症でも支えられる一方でなく、地域の支え手として活躍」のエピソードから「もう認知症を隠す時代じゃない」「認知症になっても大丈夫なように、みんなで備えようね」「認知症になってもまわりに伝えて、理解者を増やそうね」と思えるような地域社会に、これまでと同じ自然なつながりを大切に「みんなが温かく見守ってくれてるから私は今日も元気」と言える地域にしていこうと呼びかけられました。
パネラーの神戸大学古和久明教授は、神戸市で4月に始まった「認知症にやさしいまちづくり条例」にもとづいて教授もかかわって制度化した「診断助成制度」と「事故救済制度」について解説。
講演会の主催者でもある認知症予防ネット神戸の伊藤米美理事長からは、御影中部地域での「認知症予防と支え合いのまちづくり」3年間の活動報告がありました。最後に、神戸市社会福祉協議会の鎌田あかねさんから、「地域をつなぐまちづくり」の取り組みをモーニング喫茶店で働く認知症のスタッフも含めた皆さんの日常の一コマも紹介しながら「認知症になっても住みたいまちづくり」をお話しいただきました。
参加者も、「とても有意義な講演会でした」などの感想を口々に寄せていました。

写真左から、

伊藤米美さん
古和久明教授
永田久美子さん
鎌田あかねさん